レースや記録会で「実力を発揮できなかった」とか「ぜんぜん気分が乗らなかった」とか、そんな経験ありませんか?
持っている実力を毎回100%発揮することって、とても難しいことですよね。
だからこそ、自分だけのルーティンを作って”心と体を整える”ことが大切なのです。
ルーティンとは
ルーティンとは、日常や競技の中で繰り返す決まった行動や習慣のこと。
ランニングで言えば、レース前のウォーミングアップや準備、走る前の心の整え方など、心と体を安定して本来の力を発揮できる状態に整えるための一連の動作です。
これを決めておくことで「ウォーミングアップで疲れちゃった」とか「ごはん食べるのが遅くておなかが痛くなった」といったトラブルを防げるようになります。
本番当日、「気分が乗らない」時は、当日までのルーティンをつくって気持ちも整えることができます。

ルーティンの種類
体のルーティン
- 決まったウォーミングアップ・ドリルをこなす
疲れすぎず、体が動きやすい状態を作る。 - 決まったタイミングで、決まった補給を取る
エネルギー切れや消化不良による腹痛を防ぐ。
心のルーティン
- 深呼吸や軽いストレッチを取り入れる
腕を回す、肩をほぐすなど、特別な道具なしで緊張を和らげ、体も心もリラックス。 - いつも通りの動作で気持ちを落ち着ける
水を飲む、靴紐を結ぶ、軽く腕振りをする…など、日常的な準備動作を「自分なりの儀式」として意識する。 - 短時間の音楽や、隙間時間の読書などで気持ちを切り替える
テンションを上げたり、緊張を紛らわせる程度で取り入れる。
前日までのルーティン
- 持ち物や服装を前もって準備する
レース当日の焦りや忘れ物を防ぐ。勝負服を用意すると当日のモチベーションもアップ。 - 睡眠や食事を一定に保つ
体調を安定させ、当日ベストな状態で臨める。勝負飯を決めておくことで気持ちも整う。 - 最終調整の練習メニューを決めておく
本番当日にベストな状態を作るため、疲労を残さず体に刺激を入れるメニューをこなす。
注意点
ルーティンに固執しすぎない
決まったやり方に縛られすぎると、逆にストレスになったり、柔軟に対応できなくなることもあります。あくまで自分を整えるための手段として、臨機応変に取り入れましょう。
少しずつ取り入れる
無理にすべてのルーティンを取り入れず、少しずつ変化を加えながら効果を確認していきましょう。
何度か試して自分に合った形を見つける
1度では効果がわからないことも多いので、何度か繰り返し試しながら、自分に合ったルーティンを組み立てていくことが大切です。

まとめ
ルーティンは、心と体を整えて本来の力を発揮するための「自分だけの準備法」です。
無理に取り入れず、少しずつ試しながら、自分に合ったルーティンを見つけることが大切です。固執しすぎず、あくまで「自分を整えるための道具」として使いましょう。
ルーティンを上手に活用すれば、レースや練習で毎回安定した実力を発揮できるだけでなく、自信や安心感も手に入れることができます。
自分だけのルーティンを持って、心も体も整えた状態で走り出しましょう!



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