トレーニングの原則【過負荷の原則】について

学んだこと

皆さんは「トレーニングの原則」をいくつ知っていますか?
一度理解してしまえば当たり前のことに思えますが、意外と知らないまま練習を積んでいる人も多いはず。
原則を知っていると、効率よく、そして無駄のないトレーニングにつながります。
今回はその中でも特に基本となる「過負荷の原則」について解説していきます。

過負荷の原則とは?

人間の体は、とても柔軟で「環境に適応する力」を持っています。
走るトレーニングも同じで、かけられた負荷に対して「慣れよう」とすることで筋肉や心肺機能が少しずつ強くなっていきます。

逆に言えば、いつも同じように余裕でこなせる練習を繰り返しているだけでは、それ以上の成長は望めません。
体は「これくらいでいいんだな」と判断してしまい、現状維持にとどまってしまうのです。

だからこそ大切なのは「少しだけきつい」と感じる負荷をかけ続けること。
その積み重ねが、走力を着実に底上げしてくれます。

過負荷の原則を実践するには

具体的にどうすればいいのか?
ポイントは「ほんの少し」負荷を高めることです。

例えば…

  • ペースを少し上げる
     6:00/kmで30分走っているなら、5:50/kmにする。
  • 距離・時間を少し延ばす
     30分走を35分にしてみる。
  • コースを変えてみる
     平坦だけでなく、緩やかな坂道を取り入れる。

こうした“小さな変化”を積み重ねることで、「ちょっときつい」がやがて「平気」になり、体は新しいレベルへと適応していきます。
これはマラソンの練習だけでなく、筋トレや他のスポーツでも共通する考え方です。

注意したいこと

ただし、負荷を一気に上げすぎるのは危険です。
たとえば6:00/kmからいきなり5:00/kmにスピードを上げれば、途中で走り切れず練習の効率が落ちたり、ケガのリスクを高めてしまいます。

過負荷の原則は「無理をすること」ではなく「少しだけきついを繰り返すこと」。
そのためには…

  • 徐々に負荷を上げる
  • 体の反応を観察しながら調整する
  • 疲労が強い日はあえて負荷を下げる

といった工夫が必要です。

目標は少しずつ、確実に積み上げていくこと。
これこそが、長く走り続けて強くなるための秘訣です。

もしランニングの練習メニューに興味があるなら
ランニングの練習メニューの組み立て方】をぜひ参考にしてみて下さい。

まとめ

過負荷の原則とは、「ちょっときつい」を体に慣れさせていくことです。
少しずつ積み重ねることで、今より確実に強くなっていきます。
ただし、無理をしすぎると練習の効率が落ちたり、ケガにつながることもあります。
だからこそ、少しずつ着実に積み上げることが大切です。

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